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9月30日

前半の夢は忘れ、猫の多い通りをあるいている
わたしは、わたしの感情をあらわした顔や様子の猫のさがし、写真にとるため、猫の顔を覗き込みながらあるいている
かわった模様の三毛猫、耳がするどく立ち毛が水玉模様の黒猫、ぼさぼさの白猫もいるがみな人懐こい
目が楕円形に切れ長の黒猫と目があったあと、はっとする
わたしは坂道を上る
いつかも夢できた住宅地で、商店街の一本か二本横の道を歩いている
ファミマが見えると駅が近い。浴衣を着た人たちと何人かでかたまり騒ぎ立てながら歩いていく制服たち
お祭りがあるのだとわかり、何か食べたいと思って坂を下る
川まで降りると向こう岸にはまばらなパラソルがあるだけで、もうお祭りは終わりなのかな、とおもう
向こう岸には駅があるから橋を渡る
駅は「中」がつく駅、ときどき夢で乗る林間鉄道
構内の陸橋を渡り振り返ると、さっききた対岸の川辺にたくさんの屋台があるのをみとめる
嬉しくなり駆け出す。とてもはやく走れる
爪先で弧を描くように走り、着いた頃にはだが大方しまりかけてる
わたしはバックヤードのようなところに入っていき、黄色いテントを通ってはいる光で茶けた色彩のなかに、大量のお好み焼きをつんでいる女性をみつける
彼女に売っているのか訪ねると、快く返事をし、味見をするようにうながされる
広島のお好み焼きのように麺を入れているが、うどんを入れている
薄く伸びた醤油がカラメルのようにかたまり細かな気泡がひかっていてとても美味しそう
750円ですといわれ、待っててください、となぜかカバンを取りに隣のテントまでいく
カバンには何かのチケットが入ったきれいなエンボス加工の白い封筒と、なにかアジアの宗教的な絵柄の小銭入れが入っている(それは最初わたしの友禅染の小銭入れだったけど途中でガレットのようにひらけそうなった)
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9月26日

東京を最後だからと歩き回り、たくさんの道
なにかとても香るような懐かしい風景にいたがわすれてしまった
日本橋の通りの裏にだだっぴろい工事中のような更地があり、しかし更地ではなく単に広い土地なのだと徐々にわかる
ギリシアの神殿風の柱が赤くそびえ、空は薄青で、砂煙
敷地内にみえる四角い建物を自分の通った大学だと思い、夢の中の記憶が線で結ばれて、不思議な日本橋の光景もだんだんと「そうだそうだ、こんな場所だった」と思い出す
赤茶色、緑色で装飾された白い建物は入り口に虎の口の上半分がついていて、鷲や雉やなにかドラゴンのようなものも柱や窓にゴツゴツとたくさん装飾されている
金縁のドアなど、全体は古いデパートのようだが、中から賛美歌がきこえて教会なんだとわかる
裏地からの入り口は教会の二階になっており、そうっと入ってドアをあけると、祭壇の右の階段に出てしまい歌っている人たちと目が合う
わたしはそっと顔を引っ込めるが、一緒にいた友達がそのまま階段をおりて祭壇を横切り席につこうとする
どうやら結婚式のようで、太った褐色の肌のラベンダー色のドレスをきた花嫁は気にしていなさそうに友達ににこりと笑いかける
わたしはそれを見て、裏の暗いスロープで一階におり、会場へ入る
花婿がいないので不思議に思う
祭壇の花嫁の横にアイロン台のようなものがあり、クレープのように淡い青紫色の布がたたまれている。紺色のリボンタイのようなものもついている。
わたしはしばらくそれを眺めて「まさかなあ、まさかなあ」と思っていたが、ふとした拍子にそのクレープ折のあいだにボサボサの髪と血の気のない地肌を見て、嫌なことになったな…とおもう
次の瞬間にはなぜか、席に近い祭壇に、その中身とおぼしい目を閉じた土気色の生首、しかもマスクのように萎んで横に寝かされたもの、が置かれていて、あれが新郎なんだとわかる。
アイロン台にもまだ髪は見えるがその矛盾は夢の中で問題にはならない。
なぜ体がないのだろう、とおもう。太った花嫁は幸せそうな優しそうな悲しそうな凜としたような、不思議な顔をしていた。事故かしら、とおもう。友達につれられ、外にでた
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8月27日

広い広い車庫のなかで品薄のマーケットが開かれている
猫がおびただしい
人の礫死体を見た気がする。猫は車の下にいる
黒と白のぶちのそいつは頭がとても小さく、かわいい顔なのか気味の悪い顔をしているのかいまいち自分のなかの感覚が定まらない
| - | 08:44 | comments(0) | trackbacks(0) |

7月17日

詩人のOさんの奥様をさがして、あるいはその影におわれ、東奔西走していた
雑誌をめくるたび彼女の記事がなぜかスクロールされなんどもなんどもでてくる
わたしはかつて恋人だった人と彼女をさがし、あるいは何かに急き立てられ追われ、真夜中の新宿、すべて明かりが落ちた新宿に黒猫のようにしのびこむ
どこかのビルの一階に明かりが小さく灯り、我々はそこへいけばよいように思っていたのだけど、作業服の男性たちがカートをひいてやってきてとっさに隠れる
そこから自意識は何かしらルールを破った罪悪人になり、みつならないようにしなくてはと思う
作業服を暗闇でやりすごし、息もできないような深い暗闇の路地へ逃れると、後ろから誰かやってくる
高層マンション一階のきれいなドアとごちゃごちゃ混みいる店舗が左右にひしめく路地の突き当たりは自転車や鉢植えなどあるコーポの玄関口で、柵の手前で息をころす
青ばむ闇の空にAPAホテルが聳えている
ちらちらと隣にいる恋人がもう二人くらいちがう人にかわる
それをへんとも思わない
後ろで鍵があき、アパートの一階に玄関灯がついている
入っていった住人が窓から見える
料理あるいは空間設計士の男性は、雑誌に載っていた
黒髪のウェーブした髪となかなかの顔立ちで肩の骨などもきっちりできあがっており、いまどきの30代らしい保身ゆえの無欲さとサラサラ感とをもっている
わたしは彼がごく普通に好ましい
だが隠れて逃げ切らねばならない
青年は店舗には入るとなにか料理をはじめ、わたしたちはその調理器具ひしめく勝手口裏を腰を屈め歩く
店舗はなつかしい茶色い光でうつしだされ、赤い木の実が料理に使われて入る
木の実はキッチンに吊られてもいる
自分の爪が真っ赤なのにも気づいた
連れ合いがだした物音にとっさに青年がこちらを見る予感、わたしはその視線におもいきって入るように柱を越す
窓ガラスごしにわたしは彼に幽霊や妖怪のつもりでにっこり悪びれなく笑顔をみせてやり、彼もあまり驚かず首をかしげた
カレーペーストかなにかを混ぜ続ける青年をそのままに、わたしは店舗の客間兼ワークショップルームにはいり、またそこで雑誌をみる
Oさんも載っているし奥様は能面を彩色している写真で学者として載っている
さっきの青年も眼鏡をかけて載っている
ワークショップルームにはくぬぎとかさでできたペンがあり、そのペンにはペンでメッセージがかけ、わたしは4文字したため連れ合いだった(もう忙しくわたしを去ろうとしている)人に渡す
彼はせわしなく受け取りわたしも急いで懸案にとりくまねばならない
つまらぬ懸案を繰り返し繰り返し唱えて考えていたがそれが何かは目覚めてすぐに消えた
| - | 05:24 | comments(0) | trackbacks(0) |

6月20日

明け方、目覚めかけのときに、俳句をはやく作らねばならないと焦っていた
七夕の星を釣り上げわっと叫び
とかなんとか苦悩しこねくりまわしていた
| - | 15:59 | comments(0) | trackbacks(0) |

5月21日

氷河だ そこに黒い忘れたものがいる
わたしは誰か友達と、いってはいけないその野原の奥へ踏み込み、殺伐とした森や林の最後に、枯れかけた湖へと
女性に話しかけられる 自分はここにいるもので、あなたたちはもう帰れと。鹿がいる。黒い鹿
わたしは帰って缶入りの水を飲む
工業用水をろ過した水だと缶に書いてある 味はおいしくない
わたしはそれから祖父の一回忌で母といとこと法事へ向かうが、母から渡されたのが白いウエディングドレスで、慌ててピンクのドアが全て閉ざされたショッピングセンターにいく
買いもののことは覚えていない
気づくと夕焼けで、知り合いが前を歩いていた 彼女の部屋にはいり、彼女がパプリカを輪切りにしているときにいやな予感がして、するとやはり彼女が好きな人がいるという話をしてくる
わたしはその人物にうろたえて言葉少なになる
夕焼けの部屋が隅から暗くなっていく

ここでおしまい
| - | 08:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

5月9日

中学生のとき好きだった名前を忘れた先生がいる
わたしは誰か同級生の結婚式で、関西のどこかにいる
コンクリートの巨大なピンク色の道路
古びて鄙びた路地には中華料理屋や居酒屋がちらりほらりとあるだけ 電線
わたしは先生に特別めをかけられていてそれが嬉しく、犬のように慕いついていく 実に長い間会いたかった、と思う
立派な赤い絨毯と黒いぴかぴかした壁の中華料理の店が式場
ホテルが併設されているし、学校によく似た廊下もある
思い出そうとするのに夢がどんどん縮んでいく
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3月26日

箒のたくさん売っている市場
乾いた赤や紫の明るい花もある
そこを歩きながら、自分の選択は正しかった、と満足していた
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3月9日

海水をそのままプールとして引き入れたラグーンのような場所。わたしはまたしても吹奏楽部、プールサイドで合奏をしていて、金管楽器はひかり、わたしのバスクラは置くのに難儀してる。
プールに入って、なにか探すかしていた。なにか理由があってプールにはいり、その心地よさに時々なぜプールに入ったか忘れ、また思い出しては急く気持ちになるが、どこか他人事のようで急く気持ちはすぐに分離していってしまう。
くじらがきた。
水面がぐらぐら揺すれ、大きなくじらの影が二つ三つ。
水がぐっとゼリーのようにかたく動き、わたしの真下のマッコウクジラがシャチの姿をして跳ね上がり、わたしを天高く飛ばす。
わたしは笑い、嬉しい。
しかしだんだんと鯨影が増える。ラグーンの端にまっくらな磯のような影溜まりを見たとき、ぞっとする。シロナガスクジラだ、と思う。裂くようにイルカが水から飛び出してきて危ない。
シロナガスクジラの巨大すぎる体が波の間にあらわれ、プールはかき乱される。わたしは怖くなりプールサイドを求めてプールの端をつたう。サイドにあがり、楽器を避けながら歩く。
地下では吹奏楽部のみんながおり、合奏練習が中止になったことで言い合いしている。
Sははやく合奏をやるべきだ、と声を荒げて高くし、Yはわたしに「この間のクラス対抗球技大会の打ち上げがいまからあるから、パーティにいこうよ」と持ちかける。
なにか、赤い花が、スペイン風に飾られ咲いている。

そのあとどうしたか、バスに乗っている。
すると凄惨な交通事故に出くわす。
逃げ惑うようなふらふら運転の車にトラックが追うように吸いつくようにつっこみ、投げ出された男の人が穴が空いた民家の、居間の棚に押し付けられてぐったりしてる。
わたしはそれをニュース映像として見ながら、同時にそこにいる。
男の人が立ち上がる。それは弟だった。立ち上がるときは真ん中の弟で、倒れているときは下の弟だった。
真ん中の弟の大きな目は見開かれ、怒りでも悲しみでもない蛇のような顔をして、道へ出ようとするが、また沿石の向こうにぶっ倒れ、蒼白な顔は下の弟のものになる。
わたしは、真ん中の弟の死の瞬間をみた、と思い、その最後の生もみた、と思い、これを仔細に伝えねばならないと思った


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3月7日

高校生のわたしに会いにいく夢。
最初大きくはないが古い神社にいて、それはたぶん以前にも夢か現実で訪れた関西あたりのどこかだ。道路を隔てた向かいに、梅の紋を暖簾にかかげた和菓子屋がある。そこはギャラリーとカフェを兼ねており、民芸品のようなものを、とても美しいと思いながらみていた。
年下の女の子の友達が誰か一緒だった。母と携帯で連絡もとっていた。
それからどうしたかわからない。飛び石のある庭を覚えている。わたしは階段やなにかから落ち転び、気づくとどこかの高校の裏庭にいる。女の子の友達も一緒に。
わたしの出身の高校ではないが、わたしはここへ来たのもはじめてではない。
裏庭の奥に駐車場があり、その更に奥に体育館がある。昇降口は天井が高く吹き抜けで、目上には簡素なステンドグラスと二階の渡り廊下がある。
3階、あるいは4階、5階か。わたしの教室へいくとわたしがいる。卒業間近の教室で、懐かしいと感じる。人のまばらな教室で、幼げなわたしは、机に突っ伏し寝ているように見える。髪をショートカットにしている。
夢の中では高校生だと思っているが、事実と符合させるなら、突っ伏するわたしは中学生のはずだ。人生に嘆きがちな。
わたしはいまは幽霊で、透明人間なので、教室に入り彼女のロッカーをのぞいたりする。もう捨てた懐かしい物ものがたくさんある(ように感じる。本当は黄色い北欧柄の傘なんて持っていなかったが)。
教室には緑の豊かなドレープカーテンや花の形の壁付けランプ。隣の部屋にはベッドさえある。
わたしは幼いわたしの頭を撫でてやっていたが、やはりひとめ彼女と視線だけでも交わしたくなり、自分の二回体を叩く。するとわたしは見えるようになる。彼女は驚き呆れ、まんまるな目をしてわたしを見る。泣いていた目が濡れている。わたしのはずだが、わたしの顔と少し違う。まだ半分植物のような顔。
わたしは28歳のあなたで、あなたの抱えている悩みのほとんどはもう解決していると告げ、ここまでゆっくりあなたの時間で歩いておいで、と告げる。わたしのからだは女性で、彼女のからだがまだ半分は少年のようなのを感じる。わたしは彼女の唇に愛情を与え祝福するつもりでくちづけした。
ふと、彼女はわたしを本当には見えていないのでは、と思う。視線が遠い。そして高校生の終わりに、実際にこんなような体験をしたことを思い出し、なんだあれはわたし自身だったのか、などと思う。
帰るために、すごく急な屋上の石階段にやってくる。赤い鉄骨がコンクリートの下から見えている。下まで続いているが、足を滑らせたら通常死を免れない高さ。わたしは歩き出し、案の定ふらっと体が前にのめり、そこで夢の記憶はおしまい。
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